西安城墻を満喫(?)した後はホテルに戻り、一休み。
この時、ホテルでしておかなくてはいけないことがあった。
明日は日本に帰国するが、帰りの飛行機は西安咸陽国際空港を朝9時ちょうどの便。
兵馬俑博物館などを案内してくれたガイドさんから「セキュリティが厳しくなっているから、早めに行っておいた方がいいですよ」とアドバイスされている。
日本を発つ前に西安にひとり旅行した人のブログなども読んだけれど、空港でアクシデントがあって大変だったみたいなものも見かけた。
3時間くらいは見ておいた方がいいかな・・・
ということで、ホテルのフロントに行き、フロントの女性に「明日の朝、5時にチェックアウトします。タクシーを呼んでもらうことはできますか?」と聞いてみた。(さすがにこれは身振り手振りじゃ無理なので、スマホの中国語翻訳アプリを使用)
フロントの女性は快く応じてくれた。ついでに、「ここから一番近い、エアポートバスターミナルはどこですか?」と聞いてみる。
日本を発つ前、ネットで調べたけれど、今一つよくわからなかったのだ。
フロントの女性が、手持ちのスマホで調べてくれた。返ってきた答えは驚くべきものだった。
「その時間はバスはありません」
何ですと?えっ、えっ、じゃあどうすれば?
「タクシーで行くしかありません」
・・・・・
日本人の気楽さで、飛行機は7時から飛んでいるのだから、当然それに間に合うように空港行のバスも出ているだろうと思っていた。そんなことはなかったんである。(後で地下鉄の始発時刻を調べてみたら、地下鉄も6時半くらいだった)
フロントの女性がスマホアプリの日本語で「私はあなたを助けることができます」などと、泣かせることを言ってくれる。ううっ、ありがとう。
聞いてみると、ホテルから空港までは150~160元程度。バスの24元に比べると大分高いけれど、仕方がない。
明日の朝5時にタクシーを呼んでもらい、それで空港まで行くこととする。それにしても、フロントの女性が気を利かせてバスの時刻を調べてくれなかったら、バスターミナルで待ちぼうけを食らわされるところだった。
「まだ来ない!」と焦りながらバスを待つ自分の姿が思い浮かび、ゾッとする。
この日の夜は、もう一度回民街に行くことにした。お祭りのようなにぎわいがとても楽しかったので・・・
が、昨日は道に迷うこともなくサクサクたどり着けたのが、この日は疲れがたたったのか、全然たどり着けない。驚くべきことに、1時間ほども道に迷ってしまった。
その時点でまたしてもクタクタ。ビールが飲みたくなる。
回民街はイスラムの街だから、ビールは飲めないだろうなぁ・・・ということで、せっかく来たのに羊串を1本食べただけで岐路に着く。
羊串を焼くおにいちゃんはイケメンでしたが、この写真では煙で顔がわからないの巻。
鼓楼近くのスターバックスのテラス席で、地元のおじいちゃんが連れていた犬とウサギ。仲良し。
韓国コスメ・イニスフリーもあった。化粧水が140元。ちょっと割安?
さて、どこに行こう・・・と考えて思い出したのが、初日の夜に夕飯を食べたホテル近くの食堂。あそこなら確実に青島ビールがある。
というわけで、初日の夜に行った食堂に行ってみる。
入ってみると、お店の女性が「あ、一昨日も来た外国人」と覚えてくれていた様子。
「青島啤酒」と言ったらすんなり通じて、しかも冷蔵庫を指差し、どうやら「冷たいのもあるけど、どっちがいい?」と言っているよう。
冷たいのもあるのなら、冷たい方を!と指差しで伝えると、冷たいビールが出てきた。この旅初めての冷たいビール。ぬるいビールもそれはそれで乙だけど、疲れている身には冷たいビールが沁みます。
壁のメニューを指差して料理を注文する。
奥からお店のご主人らしき人が出てきて、唐辛子の入った容器を指差し、どれくらい入れるかと聞いてきた。
たくさん入れてもらってもいいんだけど、とりあえず「少しだけ」と手で示してみる。ご主人は笑って引っ込んだ。
少し待つと、骨付きの肉とジャガイモなどの野菜を甘辛く煮た料理が出てきた。これまた、スープにいいだしが出ていて美味しい!唐辛子は「ちょっとだけ」とお願いしたけど、かなりスパイシー!ちょっとだけにして正解!でも、ビールに合う!
ああ、うれしいなぁ、楽しいなぁと感謝しながらお店を出て、ふと空を見上げると大きな満月が出ていた。日本で見るのと同じ満月だった。
ホテルに戻り、併設されているコンビニでビールを買った。
いつものぬるいビール・・・と思いきや、この日のビールは冷えていた。
・・・・・
もしや、昨日までビールがぬるかったのは、単に冷蔵庫の故障・・・