旅と映画

行ったところと観た映画の個人的な記録

韓国聞慶・芙江旅行(2018年10月)

韓国聞慶・芙江旅行6.[白川]

最後に訪ねたのは川である。そう、自伝の中で最も鮮烈な印象を残す、文子が自殺未遂を図ったあの川だ。岩下家の人々からの虐待に耐え兼ね、自殺を図ろうとしたことも衝撃的であるが、それ以上に山や木やセミの声や、自然の美しさによって生へと引き戻される…

韓国聞慶・芙江旅行5.[憲兵隊建築跡]

芙江駅からそう離れていなかったと思うが、かつて憲兵隊が駐在していた場所は警察署になっていた。文子の自伝に出てくる、カーキ色の服を着た憲兵が朝鮮人のおしりを鞭で打っていたという、あの場所である。 「中でも一番眼につくのは憲兵隊の建築だ。カーキ…

韓国聞慶・芙江旅行4.[芙江駅と岩下家跡]

芙江小学校を訪ねた後は、金子文子が引き取られた岩下家の跡へ向かった。現在は別の家が建ち、住んでいる方もいらっしゃるため、詳細は省くが芙江駅の近くである。 岩下家があった場所から見えた風景 周辺の風景 当時は「山の手」と呼ばれ、岩下家はその中で…

韓国聞慶・芙江旅行3.[芙江へ]

滞在最終日、聞慶から芙江(プガン)に移動した。芙江は金子文子が9歳から16歳までを過ごしたところだ。自伝「何が私をこうさせたか」には「京釜(けいふ)沿線にある小村」と書かれているが、正確には忠清北道清州郡芙江面芙江里。現在は世宗市に編入され…

韓国聞慶・芙江旅行2.[日韓合同学術大会]

2日目は日韓合同学術大会に参加するため、金Cさんの運転で聞慶の朴烈義士記念館に向かう。あいにくの雨模様で、途中工事で渋滞していたりするも、開始2分前の12時58分に記念館に到着。 朴烈義士記念館にて。「2018 日韓共同学術大会」 大会のテーマは「朴…

韓国聞慶・芙江旅行1.[ソウルにて合流]

10月25日から27日まで、2泊3日で韓国へ行ってきた。今回の目的は、26日に聞慶の朴烈義士記念館で行われる「朴烈と金子文子 日韓アナキズム連帯闘争の歴史と未来」と題した日韓共同学術大会に参加することだ。登壇者の一人である亀田さんからお誘いいただい…