旅と映画

行ったところと観た映画の個人的な記録

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

キャンドルデモ1周年ツアー13.[3日目]

朴烈義士記念館で展示を見た後、もう一度金子文子の墓地へ行った。 同志の栗原一男も、ここに文子の墓所を作るにあたって尽力したようだ。 文子の墓地からは聞慶の山の風景がよく見える。 その日はずっと曇っていて風が冷たかったのだけど、文子の墓地にいる…

キャンドルデモ1周年ツアー12.[3日目]

最後は不逞社の同志・栗原一男、新山初代、金重漢の写真。 左端の紳士が栗原一男 下に写っているのが新山初代と金重漢 新山初代には私はちょっと興味がある。彼女は金子文子より2つほど年上で、文子の親友だった。二人は1922年、正則英語学校の同級生として…

キャンドルデモ1周年ツアー11.[3日目]

実のところ、朴烈義士記念館でこの展示を見た時、どういう経緯で金九が朴烈に手紙を書いたのかよくわからなかった。 一緒に李承晩が朴烈にあてた手紙も展示されていたけれど、評伝を読んでもそのことに関する記述はなく、あれはどんなことが書いてあるのだろ…

キャンドルデモ1周年ツアー10.[3日目]

布施辰治は朝鮮と関りの深い人である。1880年に宮城県の農家に生まれた布施は、漢学塾に通う中で中国と朝鮮の文化に触れ、隣国に惹かれるようになったようである。1919年、東京の朝鮮基督教青年会館で開かれた集会で朝鮮人留学生が検挙、裁判にかけられると…

キャンドルデモ1周年ツアー9.[3日目]

朴烈義士記念館には、かの有名な「怪写真」も展示されている。椅子に座った朴烈の膝の上に金子文子が腰かけて本を読み、朴烈の手は文子の胸元に回っているという、二人の親密さを感じさせる一枚。 初めてこの写真を見た時、二人のリラックスした様子から自宅…

キャンドルデモ1周年ツアー8.[3日目]

朴烈義士記念館に展示されていた資料の中からご紹介。「太い鮮人」第一号。 「太い鮮人」は1922年11月、金子文子と朴烈が創刊した雑誌である。 当初は「不逞鮮人」というタイトルだったが、警視庁の許可が下りるわけがなく、警視庁係官が「太い奴だ」と言っ…

キャンドルデモ1周年ツアー7.[3日目]

今回も紆余曲折ありつつ、何とか記念館に到着。(多分、次に行く時も色々ある)さて、記念館に入るとまず正面に、朴烈の像が座っている。 私が注目したのはその像の後ろ。朴烈が1922年、知人にあてて書いた手紙の複製だ。それはこんな内容。 「海野さん。 随…

キャンドルデモ1周年ツアー6.[3日目]

ツアー3日目は、他の参加者とわかれて単独行動。せっかくソウルに来たので、聞慶に行くこととする。 聞慶はソウルから高速バスで2時間の小さな田舎町だ。そこに「朴烈義士記念館」と金子文子の墓地がある。 朴烈義士記念館に前回行ったのは去年の12月30日…

キャンドルデモ1周年ツアー5.[2日目]

今回のツアーのメインは、何と言ってもキャンドルデモ1周年記念集会への参加だろう。 いわゆる「チェ・スンシルゲート事件」を受けて朴槿恵大統領弾劾の声が高まり、最初の大規模なキャンドルデモ・キャンドル集会が開かれたのが去年の10月29日。 それから…

キャンドルデモ1周年ツアー4.[2日目]

日本大使館前で座り込みをしているグループから話を聞いた後は、「参与連帯」の事務所に移動。 ビル全体を覆う巨大なイエローリボンは壮観だ。 言論の自由を守るため、KBS、MBCの社員たちへの連帯を表す横断幕。 ご存知の方も多いと思うけれど、参与連…

キャンドルデモ1周年ツアー3.[2日目]

ストライキやアメリカのトランプ大統領を批判する横断幕を見ながら向かった先は、日本大使館前だ。 もっとも、日本大使館だった建物は取り壊されていて、現在新しい建物を建築中。道路を挟んだ向かいに少女像があり、学生や若者を中心としたグループが像の撤…

キャンドルデモ1周年ツアー2.[2日目]

さてツアー2日目の朝、バスでの移動中にバス停を一つ乗り過ごしてしまったため、皆で歩いて移動していたら、日本ではついぞ見かけなくなった光景に遭遇した。 ストライキである。 韓国の大企業の一つであるLG本社前で、横断幕やプラカードを掲げ、テント…

キャンドルデモ1周年ツアー1.[1日目]

9月に済州島に行ったばかりなのに、1ヶ月あまりでまた韓国に行くのは、10月28日、ソウルでキャンドルデモ1周年の大きな集会が開かれるからだ。 チェ・スンシルゲートと呼ばれる一連の疑惑に端を発した、パク・クネ大統領の弾劾を求めるキャンドルデモ、キ…

米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー

KBCシネマで、佐古忠彦監督の「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」を鑑賞。カメジローこと瀬長亀次郎は、1907年生まれの沖縄の政治家だ。新聞記者などを経て、1947年に沖縄人民党を結成。1952年の第1回琉球立法院議員選挙で当選する…

 サラエヴォ

映画「サラエヴォの銃声」を観たついでに、地理に疎い私は早速サラエヴォの位置を調べてみる。サラエヴォはボスニア・ヘルツェゴヴィナの首都。ボスニア・ヘルツェゴヴィナはバルカン半島の中心部に位置し、クロアティア、セルビア、モンテネグロに囲まれて…

サラエヴォの銃声

KBCシネマで、タニス・タノヴィッチ監督の「サラエヴォの銃声」を鑑賞。第一次世界大戦のきっかけとなった「サラエヴォ事件」から100年、記念式典を控える「ホテルヨーロッパ」でのできごとを撮った、ワンシュチュエーション映画だ。登場人物はホテルの女…