旅と映画

行ったところと観た映画の個人的な記録

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

シアター・プノンペン

福岡アジアフィルムフェスティバルで、ソト・クォーリーカー監督の「シアター・プノンペン」を鑑賞。二つの視点から読み解ける映画だと思った。一つは、自国の負の歴史を知ろうとする若者の視点。もう一つは、自らの人生を自分の手で切り開こうとする女性の…

クロッシング

アジアフォーカス福岡国際映画祭、今年の締めくくりは関連企画・福岡アジアフィルムフェスティバルで観た、キム・テギュン監督の「クロッシング」。2008年の作品で既にDVDも発売済み。私がよく行くGEOにも入っているが、観るのに気合がいりそうで、何とな…

オーバー・フェンス

久しぶりのKBCシネマで、山下敦弘監督の「オーバー・フェンス」を鑑賞。熊切和嘉監督の「海炭市叙景」、呉美保監督の「そこのみにて光輝く」に続く、早逝の作家・佐藤泰志の小説が原作の映画だ。前2作と同じく北海道函館を舞台に、閉塞的な状況の中でも…

神なるオオカミ

アジアフォーカスの関連企画、福岡アジアフィルムフェスティバルにて、ジャン=ジャック・アノー監督の「神なるオオカミ」を鑑賞。1967年、文化大革命により北京から内モンゴル自治区に下放された青年・チャンと狼たちの物語。都会育ちのチャンが生まれて初め…

大芝居

アジアフォーカス福岡国際映画祭にて、ソク・ミヌ監督の「大芝居」(대배우)を鑑賞。主演はオ・ダルス。韓国映画を何本か観ると、必ず出てくる味のある名脇役俳優。トレードマークはでっかい頭と顔のほくろ。ファン・ジョンミン主演で大ヒットした「国際市…

ハラル・ラブ

アジアフォーカス福岡国際映画祭でアサド・フラットガー監督の「ハラル・ラブ」を鑑賞。レバノンの首都・ベイルートを舞台にしたコメディで、3組のカップルが登場する。まず、そこそこ円満だが、夫から毎晩セックスを迫られることに妻がうんざりしている夫…

野獣死すべし

角川映画祭で村川透監督の「野獣死すべし」を鑑賞。大藪春彦の同名の小説が原作だが、主人公のキャラクターが大きく異なっており、原作者から批判されたようである。また、役作りのために大幅に減量した松田優作の姿を見て監督が激怒したというエピソードも…

つかこうへいVS映画 ~そこにつか芝居があった~

アジアフォーカス福岡国際映画祭、今年は日本映画特集「つかこうへいVS映画 ~そこにつか芝居があった~」と銘打ち、つかこうへい原作の映画4本を上映。その中から「寝取られ宗助」「蒲田行進曲」「熱海殺人事件」を鑑賞した。 若松孝二監督「寝取られ宗…

抗い 記録作家 林えいだい

福岡アジア映画祭が福岡の夏の訪れを告げるなら、アジアフォーカス福岡国際映画祭は秋の始まり。今年も始まったアジアフォーカス。私の1本目は西嶋真司監督の「抗い 記録作家 林えいだい」。福岡県田川市在住で、朝鮮人強制連行や公害、戦争など、数多くの…