旅と映画

行ったところと観た映画の個人的な記録

福田英子

東京大逆ツアー 巣鴨編12.[台風一過]

東京滞在最終日、福岡に戻る日。夕べはホテルの中にいてもものすごい風の音で、夜中に何度も目が覚めた。しかし、朝になれば風もだいぶん収まり、日がさしてきたので台風も去ったのだろうと思った。 国立国会図書館に行くため、9時にホテルをチェックアウト…

東京大逆ツアー 巣鴨編6.[福田英子の墓⑤]

福田英子の自伝「妾の半生涯」は1901年、日本女子恒産会を設立するところで終わっている。だが、この学校はうまくいかなかったようだ。ちょうど同じ頃、自伝には書かれていないが英子のその後の人生を変える出会いがあった。社会主義者の堺利彦が隣に引っ越…

東京大逆ツアー 巣鴨編5.[福田英子の墓④]

景山(福田)英子と大井憲太郎が恋愛関係に陥ったのは、大阪事件の公判中のことだった。民権運動の同志であるはずの男性たちが酒色にふけるだらしない姿を見て、婚約者であった小林樟雄への愛も冷めた英子だったが、ある日獄中の彼女のもとに大井から思いの…

東京大逆ツアー 巣鴨編4.[福田英子の墓③]

長崎で逮捕された景山(福田)英子は大阪に護送され、中之島監獄で一年半未決囚としての生活を送った後、1887年5月、国事犯として同志ら60余名とともに公判廷にかけられる。世にいう「大阪事件」である。新聞は彼女のことを女だてらに国事犯を企てた女傑と…

東京大逆ツアー 巣鴨編3.[福田英子の墓②]

1884年、家出同然に出奔した景山(福田)英子は、まず大阪に行って板垣退助に面会する。この当時の英子は国権主義に心酔しており、その志に感心した板垣の紹介で新聞記者の家に下宿して東京で女学校に通い始める。その傍ら、校正の仕事をしていた富井於菟(…

東京大逆ツアー 巣鴨編2.[福田英子の墓①]

初日は14時頃に羽田空港に到着後、モノレールで移動。私が羽田空港を好きな理由の一つは、モノレールに乗れるからだ。浜松町に着いたらさらに巣鴨に移動し、ホテルにチェックインして染井霊園に向かう。福田英子の墓は巣鴨門から入って少し歩くとすぐに見つ…

東京大逆ツアー 巣鴨編1.

9月6日から9日にかけて、東京に行ってきた。今回の目的は毎年荒川河川敷で行われている、関東大震災時の朝鮮人虐殺犠牲者の追悼式に参加すること。去年は9月1日に横網町公園での追悼式に参加したが、友人から「荒川河川敷で行われている追悼式は、また…